P.S.

日々のあとがき

確固たる何か、いつか見つけたい

自分自身も含め、とにかく世の中のあらゆるものは常に変化していくわけで、まさしく諸行は無常であるわけだけど、その中にもやっぱり変わらないもの(というか変わってほしくない!と思うもの)はあると思うんですよね。あくまで「すがりつく対象」や「固執する対象」ではなく、「こだわり」とか「一貫性」、或いは「信念」という言葉で表現される、その人自身を形作っている精神の軸というか。言うならば、これが自分だ!っていうことを認識するためのランドマークみたいな、そういうもの。で、新しいものを求めるベクトルは、この「変わらないもの」を基準として、常にある一定の方向を向きつつ同じ場所を目指していると思うんです。だからこそ、「好き」という気持ちが生まれるし、「好きじゃない」という気持ちも生まれる。そういう心の動きは、素直で正直であるが故の美しさがあるとは思いませんか。

で、そういう心の動きを否定せずに向き合っていった結果として誰かが選び取った表現はとてもいいよね、と僕は思います。もちろん、その中でも好きや好きじゃないはあるけれども笑

ただ、この「選び取る」ということの難しさは、やっぱりあると思っていて。自分の方向性を決定づけるということは、考えられる幾つもの可能性を捨てる、ということでもあって、自分にはもっと何かが出来るはずなんだ!という理想像を消すことになる。これはなかなか難しいことで、やっぱり自分は何かしらどこかに特別な可能性があるはずだと思いたい。本当は、そこには何も無かったとしてもね。いや、まぁこれは僕がずっとそういう気持ちを持ってたってだけなんですけど。恥ずかしい笑
ただ、ほとんどの理想というのは「ただの理想でしかない」ということに気づいてはいて。もしそこに論理的な裏付けがあって、向かう場所も明確になっているのであれば、それは理想ではなく目標になる。目標になれば、後はそこに至るまでのプロセスをどう踏んでいくか?を考えることが出来る。そこに至るまでの過程にどれだけ時間がかかったとしても、それは全然問題ではなくて、とにかくそこに向かい続けるという鋭い意志さえあれば、それはなんというか、潔い美しさがありますよね。

なんか色々と偉そうなこと書いてますが、恥ずかしながら僕には見事にこの「信念」というものがないんですよね。そのことを心の底では理解しつつも、それを認めることはできないという。「確固たる何か」が常に揺らいでいるから自己肯定感は低いくせに、謎のプライドだけは一丁前みたいな。いわゆるただの頑固者なんですよねー本当のことだけど我ながら書いてて嫌になるなーこれ笑

だから、確固たる何かがあって、そこに突き進んでいる人が実はものすごく羨ましいんですよ。割と本気で嫉妬してますよ笑
人は人、自分は自分、という気持ちはもちろんある。けど、その自分に向き合ってみたら見事に空虚さしか残らない時の悲しみといったらね、もうねー酒でも飲まないとやってられないよ本当に!

確かに自信が持てるもの、という意味では、やっぱりドラムという存在は大きい。でも、ドラムを続けることでどうしていきたいか?みたいな明確な目標は、実はあまり無かったりします。あるのかもしれないけど、言語化出来るレベルまでは達してない。毎日練習してるけど、自分は一体どこに向かっているんだろう、と考えることはよくあって、そんな気持ちになるのが嫌だな、と思いつつでも方向が定まらない、みたいな。難しい!

でも、自分のどこかにやっぱり表現したいという欲求がある以上、それを無視したくはないので、いつかそれを言語化出来るくらいまで明確にしていけたらなぁと。今は多分、ベクトルが自分を掘り下げる方にしか向いてなくて、しかも自分の中だけで完結してしまってるので、その内それを外に向けられる日が来たら、もしかしたら何か変わるのかなぁとか。最近はそんなことを考えながら日々を生きてます。